平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

『星空の谷川俊太郎質問箱』  2018/02/20

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このところ、谷川俊太郎さんの本を立て続けに4冊買い求めました。
谷川さんはこれまで数百冊の書物を世に送り出されているはずですが、7割、とまではいかないまでも、5,6割は手元において読んでいます。

と、書けば、とうぜん、こう訊かれますよね。
そうとう谷川さんがお好きなんですね、と。

果たして、ええと、そうですね、もごもご、
わたしは、谷川さんの書かれたものが好きなんだろうか。

それがよくわからないのです。

ただ、とても大切なことが書かれている気がして(実際に手に取るとわたしにとっては、確かそういう本が多いのです)、ですから、つい手にしてしまうのです。

新刊『星空の谷川俊太郎質問箱』は、web『ほぼ日』で読者の質問に谷川さんが回答するという形式で仕上げた本。シリーズの2冊目です。
もしかするとこの本には、「わたし」が訊きたい質問は出ていないのかもしれません。でも、自分が思ってもみなかった質問を他の人がしていたり、またそれに対して1931年生まれの詩人が、言葉と、ときには、音楽だったり呼吸だったり、という手段を通して考えて考えて考え抜いて生きてきたその経験を生かして、決して多くはない言葉で真摯に答えている姿が見えてきて、それがとてもいいのです。むしろ質問者に共感したり、谷川さんに突っ込んだり(笑)そこに伴走することがとても愉快で仕方がないのです。

またこの本に巻かれた腰巻きのフレーズがかなりイカしています。

「世界のすべては質問からはじまる」

う〜ん! 確かに確かに。


ところで、好きってなんですか、谷川さん。





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