「かけがわ茶エンナーレ」キックオフ シンポジウム 2016/02/21
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先日、「かけがわ茶エンナーレ」のキックオフに位置づけられたシンポジウムがあった(主催:かけがわ茶エンナーレ実行委員会、共催:掛川市)。
掛川では、平成27年度から「茶文化創造千日プロジェクト」をスタートさせおてり、29年度にはその集大成としての「かけがわ茶エンナーレ」(総合プロデューサー山口裕美さん)が開催される。
これまでに行ってきた茶文化の創造、つまりと伝統と、これからを見据えた変革とで、日本茶の新しい伝統をつくっていこうという試みだ。そう言った意味では、(あくまでもわたしの解釈の域を超えないが)「かけがわ」と冠がついているが、これは掛川発という程度の話で、「日本 茶エンナーレ」と理解した方がよさそうである。少なくとも静岡県人は、掛川が何かやっているね、と他人事ではなく、静岡茶の中長期的発展に希望を託して、取り組みに参加していくことが重要だろう。狭い静岡県内で、うちの地域のお茶の方がすばらしいと自画自賛している場合ではなかろう。
ところで、「かけがわ茶エンナーレ」シンポジウムに先だって「現代アート茶会」(NPO法人 掛川の現代美術研究会)が、2年ぶりに行われた。この席ではこれまで山口裕美さんプロデュースによって制作・蒐集されてきた現代アーティストによってつくられてきた七つの茶道が勢揃いとなった。こんな贅沢な席もそうないだろう。
同時にこの席は、掛川の現代美術研究会代表の山本和子さん個人の蒐集品によって支えられているところも大きい。実は、こういう「道楽」が茶会に集まった人々の喜びを支えている。山本さんに直接うかがったことはないが、きっと、山本さんは様々な道具に出会う度に、茶会での亭主の喜びを想像するに違いない。その一瞬の、だが、茶会の成否を決定するその喜びのために大枚をはたくのである。道楽とはそもそもそういうものである。その積み重ねと本気度が蒐集品となり茶会の質を決めていく。
◆山口裕美さん代表YY ARTS 公式サイト
http://yyarts.co.jp
山口さんプロフィール
http://yyarts.co.jp/aboutus/profile/
茶会は、事任(ことのまま)八幡宮のクジラ伝説から始まった(これがそのまま小間に掛けてあるミヤケマイさんの掛け軸へとつながっていく)。紙芝居の制作者で演者は、現代アートの茶会をずっと支えてきた石津たつ子さん。
ちなみに事任八幡宮のクジラ伝説とは・・・
http://www.hirano-masahiko.com/tanbou/1050.html
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( ↑ )現代アート茶会の第1回目の茶道具 掛け軸を制作されたコンビ、ミヤケマイさんと竹廣泰介さんが迎えてくださった。
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( ↓ )山本和子さんのコレクション ルーシー・リー Lucie Rie の蓋置。何とも贅沢な。
(Lucie Rieの企画展は、2016年4月に静岡市美術館にもきますね)
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( ↓ )茶室には、翌日正式発表されることになる「かけがわ茶エンナーレ」のロゴマークが・・・
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シンポジウムは三部構成
・第一部:茶道裏千家今日庵業躰(ぎょうてい)の奈良宗久さんの基調講演「茶の歴史と文化」
・第二部:総合プロデューサーの山口裕美さんをコーディネーターに、「一杯のお茶を 〜掛川の未来の財産として〜」のテーマでパネルディスカッション
・第三部:プロジェクトのシンボルロゴの発表
( ↓ )向かって左から、プロデューサー山口裕美さん、奈良宗久さん、田培良さん、ミヤケマイさん。
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シンポジウムは、奈良宗久さんの、茶文化の歴史を俯瞰し、掛川のもてなしと結び付ける基調講演「茶の歴史と文化」で始まった。
当日は、たっぷりと時間をかけて、「かけがわ茶エンナーレ」のロゴマークのプレゼンテーションがあった。これだけ丁寧にロゴマーク(コンセプト)を説明した会はそう多くはないだろう。ロゴは、プロジェクト全体を牽引していく魂だ。この時間の共有にこそ意味がある。プレゼンターは、デザイナーの東泉一朗さん。
以下写真は、その展開案の一部。
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[開催概要]
-期間-
2015年4月~2018年3月 (3年間)
2016年2月~ シンポジウムの開催、事業計画策定(平成27年度)
2016年4月~ 事業計画推進、プレイベントの実施(平成28年度)
2017年 秋~ かけがわ茶エンナーレ開催(平成29年度)
http://www.city.kakegawa.shizuoka.jp/data/open/cnt/3/14036/1/chaenjigyoukeikaku.pdf(2016/09/29 アクセス)
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