レンズ付フィルムによる写真展 人・建築・都市を記憶する 「100人の上野 2010.07.31」 2010/08/01
まずは、主催者ギャラリーA4(エー・クワッド 竹中工務店)の企画意図を一部抜粋する。
「本イベントは普段何気なく見過ごしている「人・建築・都市」をファインダーを通して記録し、そこから何かを発見する実験的かつ参加型イベントです。写真を取り巻く環境は、劇的に変化を続け、記録のデジタル化が進んでいく中、フィルムという「モノ」にこだわり、その一回性を試みるイベントです。このイベントは、参加者100名にレンズ付フィルム(フジカラー「写ルンです」)を配布し、自由に被写体を見つめ、その場を行き交う人々やその場で働く人々、古くから残る建物や橋などを多様な視線で撮ることにより「人と街の記憶」の場に100人が立ち会うイベントです。
2006年に「東京駅」でスタートし、2007年に「浅草」、2008年に「東京タワー」、2009年には「築地」と、変わり行く建築物や街並みに着目し、5年目である今年は文化芸術の一大集積地である「上野」を被写体としたいと思います。撮影会は2010年7月31日(土)に行われますが、その日撮影された写真は、後日プリントしGALLERY A4(エークワッド)で展示会を行います 」
集合場所は、上野の国立西洋美術館ピロティ。
国立西洋美術館の建築といえば、ご存じ Le Corbusier ル・コルビュジェ。
参加者に与えられるのは、この39枚撮りのインスタントカメラ一台のみ(昨年は27枚撮り)。100人の参加のため、3900枚の2010年7月31日の上野が切り取られたことになる。
もちろん今撮ったカットをその場で確認することも、撮り直すことも、順番を入れ替えることも、失敗を消去することもできない。
みんなが撮影に向かう出陣式?で、東京大学大学院教授でGALLERY A4のアドバイザーでもある木下直之さんが、上野の歴史や建築を簡単に解説。
西洋美術館の建築を担当したLe Corbusier ル・コルビュジェの取り組みを解説する学芸員の寺島洋子さん。解説が興味深く、これはこれでもっと聞いていたくなった。
Le Corbusierが考え出した「無限成長美術館」。美術館自身も鑑賞者も上野のまちも成長を続ける。Le Corbusierは西洋美術館を巻き込んだ辺り一帯をデザインしたかった。
ところで平野は何を撮ったのかと言いますと、電車に乗り込み「移動する眼」となり・・・車窓の枠を活かしながら・・・
ということで、展覧会 『レンズ付フィルムによる写真展 人・建築・都市を記憶する「100人の上野 2010/07/31」』 は 2010年9月29日(水)-10月19日(火)で、会場はギャラリーA4(エー・クワッド)。
http://www.a-quad.jp/main.html
昨年開催の100人の築地の様子はここ( ↓ )。
http://www.hirano-masahiko.com/tanbou/786.html
この場にアップした内容は、その後、数日間は激しくペンを入れる場合があります。
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