ちばえんさんのグループ展 + 竹中あこさん 2009/10/05

アーティスト ちばえんさんhttp://www.hirano-masahiko.com/tanbou/464.htmlのグループ展のため裾野まで電車に揺られる・・・そのつもりが読書に夢中になり?うっかり、御殿場まで行ってしまう(汗) すぐさま反対ホームにターザンのごとく飛び移り、下り電車に乗ろうとしたが、もともと本数の少ない御殿場線、とにかく電車が来ない。
とりあえず、改札を抜け、駅前広場に呆然と佇む平野。旅の恥はかきすてとばかり目の前にいたバスの運転手さんをつかまえ、展覧会のDMを見せて「わたし ここ行きたいです 日本始めてあるね」と外国人にみたいになってしまう。日本のバス会社はとにかく親切である。あのバスに乗れ。バスを降りたあとは、徒歩で会場に行く場合と、タクシーに乗って行く場合とでは、降りるバス停が違う。降りたあとは今来た方角が裾野駅で云々・・・懇切丁寧である。とにかくバスに飛び乗り、タクシーを身体で止め、何とか会場にたどり着く。へろへろである(どーでもいいことに文字数を割いてしまった・汗)。
会場にやっとこさ辿り着けば、ちばえんさん自作の朗読劇が、今まさに大団円に差し掛かっているところ。む、無念。切腹しかない。
しかし、たっぷりと作品は拝見できたし、相変わらず満足させてくれる作品の数々。ちなみに、ちばえんさんは、てんてん堂というユニットでも大活躍している。
・てんてん堂
http://www.geocities.jp/tenten_dou/index.html" target=
・過去に平野が書いた記事
http://www.hirano-masahiko.com/tanbou/763.html


フエルト玉のワークショップを受ける平野。 ※インフルエンザ予防のための手洗いではありません。




更に、更に、更に、本日の大収穫は、会場でお会いした竹中あこさん。名刺代わりに頂いた(名刺も頂いたけれど。肩書きはSinger)CD『Moon Chant』を聴いて、わたしは度肝を抜かれた。な、なんだ、なんだ、なんだろう、この澄み切ったボーカルのつくる世界は。十年に一度の声との出会いといっても大袈裟ではない。
わたしはさっきから8回もこのCDを聴いている。
『Moon Chant』、昨日は仲秋の名月、実は今夜が満月。


『Moon Chant』を聴けば、竹中あこさんのサイトのビジュアルの意味がわかる。
この人にしか出せない声。この人にしか紡げない言葉。この人にしか描けない風景。この人でなければ作り出せない出会い。そういったすべてでこれらの優しい旋律はできあがっている。衝撃的。
わたしのお気に入りは「Upaya ウパヤ」。
祈りの言葉 Upaya。
幼くして亡くなったNailaナイーラとその母のためにつくられたレクイエムだ。
わたしはこの歌にこそ あこさんのすべてがあふれているような気がする。
♪ 風に涙をまかせたら そのまま露草をあらう
君の名前を唱えて このまま祈りになっていこう
Upaya Upaya Upaya Upaya UpayaUpaya
Oh Naila Oh Naila
実をいうとわたしが静岡大学で担当している「情報意匠論」という授業の、2004年の第一回目、本当の最初の一滴は、金子みすゞの「はちと神様」という詩から始めてみた。この詩をなんと竹中あこさんがメロディーを付けて歌っているではないか・・・共感。

〈竹中あこプロフィール〉
歌手、通訳、エッセイスト。慶応義塾大学理工学物物理学科卒。1990年 株式会社博報堂入社。ご本人のサイトには記載はないが、博報堂時代は数々の広告賞を受賞した大変に優秀なコピーライターだったという。以下、ご本人のサイトへリンク・・・・→http://www.acotakenaka.com/
さて、その竹中あこさんの直近のご登場は、11月22日奈良の天河文化財団活動の第一弾「天河火間(てんかわかま)」の奉納ライブだという。生の声を聴いてみたい。
おや、チラシを拝見すれば、このイベントの企画構成 テキストは武田好史さんじゃありませんか。
◆竹中あこさんの世界観を具現化するお手代をされている中村幸代さんの仕事も見逃せない。手拭いの仕事を拝見すると、どこでどうトリミングするかといったサイズの感覚がすばらしい。
http://www.garandesign.com/sachiyo/
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