平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

お子様向け?  〜福音館書店『たくさんのふしぎ』 2010/07/11

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 以前から、気付いたときに購入していた福音館書店の「たくさんのふしぎシリーズ」が最近格別に良い。版元の説明では、小学校3,4年生を対象に編集しているとのこと。最新号はモグラの生活。う〜・・・知らないことばかり。というか、生物学者だって、土の中にいるモグラについては、ほとんど何も分かっていない。
 モグラは地上何メートルのところに巣をつくるの。モグラが苦手なものは。トンネルの中でモグラとモグラが出会ったら。モグラは何を食べているの。モグラは何月に出産するの。モグラは一度に何頭の子どもを出産するの。モグラが移動するときに盛り上がる土の山を何と云うの。二つ以上自信を持って即答できたらすごい。
 とにかくこのシリーズは常に真剣勝負である。けっして手を抜かない。もの作りの多少なりも係わっていると、そのニオイが伝わってくる。
「たくさんのふしぎ」このシリーズから、目が離せない。

※NHKの「週間こどもニュース」も、こっそり大人が見ているらしい。これが単行本になると大人が買って大人が読んでいるとのこと。ここにまちがなくマーケットがある。
 しかし、最近、何でもやさしく書くハウツー本が巷にあふれる。哲学書が良い例だ。やさしく書くため、肝心なことがボロボロこぼれていく。雑誌の特集も70年代から年を追うごとにページ数が減り続け、今では特集が何も特集になっていない。「やさしく書く」ことと「わかりやすく書く」ことは意味が違うのだ。そこを勘違いしてはいけない。

TAKUSANN

◆さげさかのりこさんも『たくさんのふしぎ』に執筆されていたんですね。

http://www.hirano-masahiko.com/tanbou/355.html

◆さらには中野純さんも「たくさんのふしぎ」に執筆
http://www.hirano-masahiko.com/tanbou/419.html


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