やがて書は土に還る 2016/12/05

「文化庁 大学を活用した文化芸術推進事業 静岡大学アートマネジメント人材育成のためのワークショップ100 〜地域リソースの発掘・連環・創造のために〜」の書分野のワークショップ(講師:大杉弘子)。
受講者は禅僧・白隠の「南無地獄大菩薩」を臨書した書家・井上有一の「貧」「愛」の字を臨書した。当意即妙、藁で手作りした臨時の筆が「うまく書きたい」という作為から解放してくれた。
講師陣でこの展示をどこでどのようにおこなうか議論を重ねた結果、屋外に展示することを決めた。書を屋内から屋外へと解放したかったからだ。井上有一もかつて樹木に作品をひっかけて展示を行ったことがあった。その方法にインスパイアされた。
書が家を包む、覆い尽くす、呑み込む。
次の課題は展示をしたまま経年の変化に委ねることだ。
やがて紙は土に還る。文字は心に生きる。


以下、撮影:山口有一











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