平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

音漬け  2016/10/24

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(↑)日本でのアンサンブル・ラロのプロデュースをする井原麗奈さん(静岡大学 学環准教授)



こんなにも自由で力のあるヴァイオリンを、これまでにあまり聴いたことがない。アンサンブル・ラロのメンバー、アレクサンダー・シトコロヴェツキー。
ピアニスト・三浦友理枝さんの音色もメリハリがきいている
会場となったのは、かの青嶋ホールである。ホールは俯瞰してみるとグランドピアノを開けた意匠となっている。


それでは、音のお裾分け(井原先生より、ご案内頂きました)

<アレクサンダー・シトコヴェツキー>
*ヴィヴァルディ:四季(夏)
https://www.youtube.com/watch?v=CQUpXGb05OA

聴きどころ:2:15あたりから 
(ロック魂が炸裂しているクラシックです)

*モンティ:チャールダッシュ
https://www.youtube.com/watch?v=s_ojo7nFivU

聴きどころ:2:06あたりから 
(楽譜には書いていないはずの音符が彼のアドリブでたくさん弾かれています)

*サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
https://www.youtube.com/watch?v=k_3YDd2B03o

聴きどころ:7:00あたりから
(超絶技巧とリズム感に驚きます)

*6歳のアレクサンダー・シトコヴェツキー
https://www.youtube.com/watch?v=KOeDG3ZfhLk

https://www.youtube.com/watch?v=S7es13tDxZg

(音楽家は小さい時から音楽家です)

<三浦友理枝>
*ショパン:ノクターンop9-2
https://www.youtube.com/watch?v=28hgz7ED9w4

(音が本当に美しいです)


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◆同じく、アンサンブル・ラロのメンバー ヘーデンボルク・直樹(ウィン・フィル)のチェロをお寺(顕光院=静岡市葵区)で聴く。直樹のテクニックと相まって、お寺という空間が想像以上に「音」に対して適していることを再認識した。それもそのはず、本堂は読経を響かせる装置なのだから。堀池龍二さんの音響と日尾豪志さんの照明の力も大きい。


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◆静岡ヴェルディ合唱団「Faure Requiem」を愉しんだ。

この日、合唱団は三大レクイエムといわれるヴェルディ、モーツァルトに続くガブリエル・フォーレに挑んだのである。わたしはといえば、フォーレを聴きながら、これまでのヴェルディ、モーツァルトを聴きにいけなかったことを悔やんだ。きっとこの合唱団は日に日に成長してきたのだろう。それをリアルタイムで目撃したかった。

とにかく、オーケストラと歌う面々が楽しんでいるのが2階席の後ろの後ろにいても伝わって来た。合唱団設立5年と聞いたが、じっくりとテーマと向き合うことでこれだけ質の高いコンサートができるのかと驚きもした。


レクイエムのなかでも、フォーレのその特徴である第7曲『IN PARADISUM』に聴き入った。

次は何を聴かせてもらえるのだろう。ベートーヴェンを聴きたいな。

・指揮:小屋敷真、 オーケストラ:静岡交響楽団



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◆静岡大学教育学部の後藤友香理先生のピアノリサイタル「対決 同い年」を聴く。
「対決」というキーワードから、ピアニストと作曲家が舞台上で格闘している様子が一瞬浮かんだがすぐに打ち消した。その意味は、「弾きわけて対決させる」ことだった。


[1685年生まれ]スカルラッティ(ソナタ ホ長調 K.20、ソナタ ニ長調 K.119) vs バッハ(トッカータ ホ短調 BWV914)

[1867年生まれ]
ケックラン(エスキス Op.41) vs グラナドス(グラナドス:演奏会用アレグロ)

[1810年生まれ]
シューマン(クライスレリアーナ Op.16) vs ショパン(バラード 第1番 ト短調 Op.23)

実によく時代の特徴や作曲家のクセを弾きわけて聴かせてくれた。アッパレ。



(↓)次回コンサートは、静岡県立美術館ロダン館で、11月5日。

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◆静岡市の呉服町商店街が主催する「お街ゼミな〜る」のひとつ、TSUTAYAすみや静岡本店が企画した「音楽っていいな」で、マーキュリー・レーベルのCDを存分に楽しんだ。う、美しい。スピーカーのせいもあるかもしれない。いや、間違いなくこのレーベルの録音へのこだわりだ!! 録音技術者の、音への執念が伝わってくる。
http://www.mercury-coo.com

また、後半はクラシックを中心にLPレコードも聴かせてもらったが、音に厚みやぬくもりがあってびっくりした。CDの方がそれなりに音がいいと思っているととんでもない間違いである。そもそも音がいいとはなんだ、と考えさせられた。講師は、知る人ぞ知る、すみやの佐藤文典さん。



同じ会場で「蓄音機で聴く音楽の愉しみ」にも続けて参加した。SPレコードのコレクションは、小倉大介さんの提供。SP盤はベストの音で聴けるのはせいぜい針を落として30回程度までだと言われる。しかも、針とミゾの関係からステレオ針、モノラル針、SP針と使い分けなくてはならない。どうにも面倒である。

限りあるSP盤、どうせ聴くならみんなで聴きたい、という小倉さんの心意気で今回の場が持たれた。
おまけにカビの生えてしまったレコード盤の再生の方法も教えてもらった(クリーニングしている時間がないので、うちにあるSP盤は小倉さんに提供しようと思っている)。

この日は、午後1時から夜9時までの贅沢な時間となった。


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(↓)クラシックかジャズか・・・

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(↓)静岡ゆかりの物語を戯曲によって連打する俳優・奥野さんの潜在能力はものすごい。感服。

okuno




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