平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

林弘樹監督、三島市役所商工観光課 小嶋敦夫室長が「情報意匠論」に登場   2015/11/09

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現在、静岡県三島市で映画『惑う ~After The Rain~』を撮っている林弘樹監督が、三島市役所商工観光課 小嶋敦夫室長を連れだって授業に来てくださった。

岐阜県恵那市を舞台に制作した映画『ふるさとがえり』(2011年4月)では、約5年間の準備期間を設けた後に、クランクイン。この長さにこそ、たんなる映画撮影を超えた地域の人々の関係を密にする仕掛けがある。思いつきは大事だが、思いつきだけで物事は進められない。企画とは、そもそも手間のかかるものだ。


情報編集、物語編集を皮切りに話を始めた林監督が伝えてくださったことをまとめると、「物事に本気で取り組んでいる大人こそ見倣うにあたいする」だったし、三島市役所の小嶋さんが仰っていたことは、「(担当としてシティーセールス・シティープロモーションを推進しているが)ほんとうに大切なものは、売れない」だった。それを受けてわたしが学生に贈ったのは次のメッセージだ。

「きょう、お二人からうかがった話や見せていただいたい映像で、心のなかに、ふわっ、とわいた小さな感情、そういった小さなものこそ大切に持ち続けなければいけない。」

放っておくと、小さな感情は、次の瞬間には沫雪と消えてゆく。


◆「みしまびと」プロジェクト公式サイト
http://mishimabito.com

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