平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

話子さんの服を身に纏った女性たち   2015/07/28

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◆田宮話子さんの描く世界には、神話がある。ぽっかりと中空にまんまるの太陽が浮かぶ。
一方、その空間は「ここ」ではなくて、かといって、「あちら」でもない。「今」ではないことは自明だが、「過去」や「未来」でもない。
画面のなかで、話子さんが実際につくった服を身に纏った女性たちが、指の先にまで神経を配りながらポーズを決めている。顔はつねに穏やかで、悠久の時間が流れている。場合によってはかすかな憂いがある。





◆島田市博物館で「島田と太平洋戦争 -明日へと語り継ぐ願い-」(第65回企画展)をみる。1945年7月26日にあった島田空襲や第二海軍技術廠実験所の様子が詳しく調査・展示されていた。タイミングよく、朗読劇「島田空襲 ムクの大木の下で」(出演「島田朗読の会」)も鑑賞できた。
学芸員の朝比奈さんによれば、空襲の翌日のあたりの新聞に、島田の名が伏せられた空襲の記事が載っているという(展示にはなかった)。自宅にある当時の新聞の束をひっくり返してみよう。




◆この季節、朝の通勤途中の楽しみに、ラジオ「NHK夏休み 子ども科学電話相談」がある。子どもと講師のやりとりがおもしろくて、タイミングによっては、大学に着いても、しばらく車から降りられないときもある。

先日は、そういちろうくんという(確か)幼稚園児が、こんな質問をして講師を唸らせていたが、わたしもあまりにも素朴な疑問に思わず感心してしまった。

「(飼い猫を)たま、たま、とよぶと、たまには、ニャーニャーときこえているんですか」


先生曰く「たぶん、ニャーニャーとは聞こえていないだろうけど・・・・確かに猫は、人間の言葉を聞きわけている・・・・そういちろうくん、その疑問をずっと忘れないで、将来このことを研究して欲しい。」

あしたはどんな質問が来るのだろう。



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