平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

松澤有子さんの膨大  2015/05/24


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アーティスト 松澤有子さんとは、静岡大学の「大学を活用した文化芸術推進事業 アートマネジメント力育成事業」(文化庁助成)で知り合った。
とにかく一言でいえば膨大な人である。圧倒的な人である。作品は、風と光を味方につけて極小さなものに命を吹き込み、その集合体としての全体に大きな生命力を与える。

鎌倉市台にあるGALLERY POLARIS★The Art Stageは、森の奥にある。車は直接近づくことができない。急な坂道をのぼり、木々が影を落とす小道に沿って歩を進めると葉の重なりあう向こうにガラス張りのGALLERYが見えてくる。今回の松澤さんの舞台『こだぬきのたからばこ 松澤有子インスタレーション展』(5月9日〜6月14日)である。

実は、このGALLERYが現在建っている場所は、古寺のあった場所で、廃仏毀釈で寺ごと廃棄されたらしい(一部仏像は近くの寺に移設された)。しかもそれは隠れキリシタンの寺だったという。
このGALLERYには毎日のようにたぬきがやってくるという。松澤さんは、そのたぬきの親子を主人公に絵本にし、今回の作品の一つとした。

ここからが彼女の真骨頂なのだが、手作りの葉っぱや飛行機を数千用意して、刻々と移り変わる陽の光が降り注ぐ中での展示と、それとは対極にある暗闇での展示との二者で構成してみせた。しかも葉はGALLERYの室内にあって、しかし、外の葉と響きあうという仕掛けである。


◆GALLERY POLARIS★The Art Stage公式サイト
http://www.polaris-art.com

◆松澤有子さんは、2010年にもこのGALLERYで個展「この大きな水瓶のなかで」を行っている。これも拝見したかった。
http://www.polaris-art.com/pastfile28.html

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