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平野雅彦 脳内探訪

ベンジャミン・フランクリンの手紙  2015/03/21

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ベンジャミン・フランクリンは以下の手紙を友人に宛てた。


拝啓 
15日のお手紙と同封の嘆願書を拝受しました。貴方がおかれている苦しい状況を考えると胸が痛みます。10ルイドールの手形を同封します。これほどの金額を差し上げるふりはいたしません。お貸しするだけです。善良な人物として国に帰えられましたら、必ず何らかの事業をお始めなさい。いずれ借金すべて返済できるときが訪れましょう。そうなって、今の貴方と同じく苦しみを味わっている正直な方に出会ったときこの金額をその方に貸してやってください。それが私への返済です。そして、その方が返済できる状況になり、苦境に立たされている他の方と出会ったときには同じ形で返済するよう命じてください。悪党と出会い、お金の流れが止まるまでに、このお金が大勢の方の手に渡っていってほしいと願っています。これは少額で大きな善をなす私なりのトリックです。善き行いに多額を出せるほど裕福ではありませんので、悪賢い方法を使い、少しのものを最大限に活用せざるを得ません。嘆願書に書かれたことを達成され、この先ご成功されますようお祈り申し上げます。
  
                    貴方の最も忠実なしもべ
                    B.フランクリン

    
                         1784年4月22日





引用:ショーン・アッシャー『注目すべき125通の手紙』北川玲訳、2014年12月10日、創元社



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