平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

アーティストとダンサーと   2015/03/17

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gallery sensenciで、音羽晴佳さんのアーティストトークをうかがった。
音羽さんは、女子美術大学 「100周年記念大村文子基金」パリ賞を受賞され、この春から渡仏されるタイミングで、ご自身の作品と考え方を話された。

まず彼女はこう口火を切った。「すべてのことは、そうなった理由がある、と思っています」。また、「境界」とそこから派生した「依存」に興味があるという。境界については、オギュスタン・ベルクあたりが的確に書いていたと記憶するのでそちらに譲るが、日本は、「和漢の境をまぎらかす」などといって、茶人達がもっとも得意としたことだ。
境界とは、そもそも「あなた」「こなた」「そなた」「わたし」の問題なのである。

音羽さんのもう一つの興味の対象は、「復讐」だという。これは、いつしかもう一歩踏み込んで訊いてみたい(怖い気もする)。

ところでパリ賞とは、そのサイトからすると、「大学院(含在学生)・大学・短大卒業生を対象として国際的なアーティスト・研究者の育成を目的とした賞で、毎年受賞者をパリにある「国際芸術都市」に研究員として派遣」とある。

今後の活動にも大いに期待したい。



●女子美 洋画研究室公式ブログ
http://mixed-color.com/100周年記念大村文子基金


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静岡市文化振興財団 野沢夕紀子さんが企画したダンサー山田珠実さんの話もひじょうに興味深かった。
テーマは、「コンテンポラリーダンスと呼ばれるダンスのエリアに持ち込まれた新たな技法や発見」がテーマだ。
マース・カニングハムから始まって、タリシャ(トリシャ)・ブランウン、スティーブ・パクストン、フォーサイス、ピナ・バウシュ、アナテレーザ・ケースマイケル(ローザ)に至り、舞踏までの約100年間の変容を俯瞰して見せた。愉快だったのは、時折各ダンサーの映像を挟み込みながらも、すべてを目の前の山田さんが自らの身体を通過させながら解説して見せたことだ。面白いのはそれだけではない。わたしは比較的前の方に腰掛けて話を聴いていたのだが、彼女の動かす手足が、いちいちわたしの身体をかすめていく感覚がしたのである(もちろん数メートルの距離がある)。なんだろう、あの感覚は。たんなる小さな風が起きているともちがうのである(オカルティズムになりそうなので、この話は終わりにする)。

彼女が体験したスティーブ・パクストンのワークショップ、脊椎七つの骨C1〜C7を意識しながら順に動かしていくことなどを追体験して、自分の身体を改めて意識するきっかけとなった。
そういえば、最近、宇宙のことや海の底のことばかり考えていて、自分の耳の穴や人差し指と中指の間のことは一度も意識しなかったなあと思ったしだいである。


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静岡大学アウトリーチ研究会 ふれあいコンサート(於・静岡市健康文化交流館)
この日も、先輩から後輩へとバトンが渡された。この取り組みは、平成23年度から続いている。



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