平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

大粒の春と天と地を繋ぐオブジェ   2015/03/04

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静岡市立芹沢銈介美術館の美術館協議会に出掛ける。
しばし、「大粒の春」に見とれる。





道川省三という人の作品をはじめてこの眼で見たのは、あるレストランでのことだった。
案内された席に着くと、二つほど離れたテーブル席の壁際に置かれた20センチにも満たないオブジェが、あまりにも力があることにすぐに気づいた。一秒でも早く近くで見たかった。だが、そのテーブルには食事中の方がいて、イライラしたことをよく覚えている。もう一年以上も前の記憶だ。

雨の中、島田市博物館の博物館協議会に出掛けると、その道川作品が約束していたかのように待っていた。
やはり高さは20センチ程度だろうか。大きさを遙か超えて、どっしりとした重量感。圧倒的な力を感じる。地に生え、天に渦を巻いてのびて行くようにも見えた。こういう作品にばったりと出会える幸せ。

何よりもおいしそうではないか。奈良のあの店の暖簾をくぐりたくなった。

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