平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

深紅のヴァレリー  2013/12/04

pv




あることがきっかけでポール・ヴァレリー全集(筑摩)を引っぱり出してきてパラパラとはじめることとなった。
学生のころ、訳者の小林秀雄や堀口大學、吉田健一らを脇目に、表紙の赤がまぶしくて、それだけで大枚をはたいて買い揃えた。新品の本体からグラシン紙を全部引っ剥がして丸裸にして、深紅の世界にたゆたった。それがのちのち編集工学という方法に出会うための孵化器だったと気付くまでには暫く時間を要することになるのだが。もっとも『カイエ編』に辿り着くまでに貧乏学生の財布は底を尽きた。

なかんずく『マラルメ論叢』と『テスト氏』を拾い読みしているが、とにかく発見が多すぎて是非に及ばず、行きつ戻りつして読書がなかなか前に進まない。一冊の書物に贄を執るとはこういうことか。そのうちそこへ、小池昌代の「夕日」が忍び込んで来たり、「海越しの麒麟」が心をざわざわさせたりで、これはこれは、さあ大変。

詩はやっぱり、ヤバイ。



・ほとんど発言しないFacebook http://www.facebook.com/masahiko.hirano1
・ほとんどつぶやかないTwitter https://twitter.com/shizuokano1

この場にアップした内容は、その後ペンを入れる場合があります。

バックナンバーはここ↓から。「表示件数」を100件に選択すると見やすくなります。

現在地:トップページ脳内探訪(ダイアリー)

サイトマップ