平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

静岡県立美術館 × 静岡大学  2012/06/12

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静岡大学で担当する「情報意匠論」の試みで、静岡県立美術館とのプロジェクトが動き出しています。
只今開催中の、「日本油彩画二〇〇年 西欧への挑戦 〜黒田清輝、佐伯祐三」(2012年6月9日〜7月22日)に、静大生7名が準備段階から取材に入っています。
http://www.spmoa.shizuoka.shizuoka.jp/japanese/exhibition/kikaku/2012/02.php
今回の油彩画展は展示点数が96点、7月7日(土)には、その中から「わたしの一枚」を選び、作品を前に一人15分のギャラリートークをおこないます(14:00~/15:00~/16:00~各回30分程度の予定。変更になる可能性がります)。この記事を読んでくださったみなさんも、ぜひ聴きに来てください。

ちなみに今回このプロジェクトに参加してくれているのは言語文化学科の学生が中心です。
言語文化には果たしてアートを見る眼は必要ないのでしょうか。もちろん否、です。文学を「読む」ときでも、言語による文化の比較においても、民俗学でも社会学でも、意匠,イコンなどの「カタチによる言語」の読み解きは必須でしょう。シラバスの不足分は、個人で勉強すればいいのか。もちろんそれも正解でしょう。学生自らがすすんで美術館に通い、本物を鑑賞し、見るだけでなく実際に触れて、学芸員と対話をして、学生同士で議論を交わす。そんなふうに美術館を使って学ぶ力を身につける。ただし、放っておいて、そんなことが果たして可能でしょうか。実際にはそう簡単なことではないでしょう。それならばそこに「補助線を引く」。それがわたしの役割のように思います。

中国の故事は教えます。「馬を水飲み場まで連れて行くことはできるが、喉が渇いていなければ水を飲ませることはできない」。
なるほど。ただしそう言ってしまえばそれまでです。隣で美味しそうに水を飲んでいると、ついついつられて水を飲むこともあるかもしれません。それがチームワークの良さなんです。わたしはいつもそう考えて動いています。

毎日更新しているブログで学生がこんなことを書いているの見かけました。
「美術のことを考える時間が増えました。
これは今までの日々には無かったことで、
きっとメンバーみんなに共通することですね。
少しずつ変化が表れていることを実感しています」


またある学生はこんなふうに記しています。
「調べていくと、知りたいことがどんどん芋づる式に出てきて、わくわくします。
はやく資料を見つけて自分の分析と照らし合わせたいです。わくわく。
勉強を純粋に楽しめているのはかなり久しぶりです。」


こんな書き込みもある。
「好きなことをいっぱい勉強できる楽しさだけでなく、人に伝えなきゃいけないという緊張感もいっぱいです。」

これですよ、これ。大切なのはこれなんです。

この試みは、まだ入り口です。この先、わたしは二段階の学びの場を考えています。それは前例のないことなので、大きな壁が立ちふさがっていますが、けっして諦めないで、学生の力を借りてコツコツと誠実にやって行くつもりです。

◆学生ががんばって毎日更新しているブログです。
http://kenbee.jugem.jp/


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( ↑ )県立美術館 総務の内田さん(向かって左)と学生スタッフ藤井翼くん。総務担当が企画に関わるのはかなり珍しい。

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【追記】2012/06/23

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学生あおいさんが、プロジェクトのロゴとロゴマークを何度も創ってくれているが、今のところすべてボツにさせてもらっている。このマンガはあおいさんがその心情を描いたものだ(笑) ごめん、ここは妥協できない。


本ページの写真は、静岡県立美術館と静岡大学「情報意匠論」の特別企画の一環として撮影許可を頂きこの場にアップしています。写真の転載、コピー、流用の一切はできません。ご了承ください。


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※今日現在、twitter上でつぶやかれている平野雅彦さんは、私平野雅彦ではありません。


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