平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

間もなくクランクイン『エクレール 〜お菓子放浪記』   2010/09/23

nishimura7



作家・西村滋先生の小説『お菓子放浪記』の映画化『エクレール 〜お菓子放浪記』が間もなくクランクインする。
以前にも書いたが、配役には、いしだあゆみさんや高橋惠子さん、林隆三さんらが名を連ねる。静岡出身の春風亭昇太さんや極真空手の猛者ニコラス・ペタス氏の名もある(押忍)。なかでも主役アキオの子供時代を演じる吉井一肇(はじめ)くんは、一瞬男性とも女性とも見分けのつかぬ妖しい雰囲気を醸し出す若き俳優らしい。期待大。

きょうは、その応援団として何ができるかという会議で、この映画のゼネラルプロデューサーでもあるシネマとうほく代表の鳥居昭夫さんと原作者の西村滋先生をはじめ、その仲間たちが揃って可能性を模索した。
東北では既に、いくつかの大学とネットワークを組み、授業の一環として映画の現場に参加するという取り組みが始まっているそうだ。ただのボランティアではない。学生が映画づくりのロケハンからオーディション、撮影、編集、録音、広報・広告、上映まで、当事者として参加するのだ。一本の映画を創り上げる作業の中には、創造作業、チームワーク、予算管理等々、いくつもの学びのシーンがある。
また興味深いのは、鳥居さんの「映画づくりは、まちづくりである」という信念だ。彼には、わずか400人たらずの村である映画を上演し、300人強を集客することによって、村人同士の絆をつくったという実績もある。

先日、浜野佐知監督のこともこの脳内探訪に書いたが、何かをみんなで創り上げる現場の力は物凄い。また、そういうところに、巻き込まれていく快感は最高だ。(仕事もします、Rさん・汗) 

nishimura9

nishimura6

台本(決定稿)に目を通す西村滋先生(右)と、とにかく本作を熱く、熱く語るシネマとうほく代表の鳥居昭夫さん

nishimura5

本作では特に力を入れた舞台美術


nishimura3

nishimura8

いしだあゆみさんも、既に相当台本を読み込んでいるらしい。


この場にアップした内容は、その後、激しくペンを入れる場合があります。

バックナンバーはここ↓から。「表示件数」を100件に選択すると見やすくなります。

現在地:トップページ脳内探訪(ダイアリー)

サイトマップ