平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

内田麟太郎さんに大いに学ぶ  2010/06/03

uchida


まずは内田麟太郎さんのサイトで、その著作一覧を見てびっくりしてください。
http://www.max.hi-ho.ne.jp/rintaro/tyosaku.htm


わたしの大好きな絵詞(えことば)作家・内田麟太郎さんの『絵本があってよかったな』(架空社)を再読していたら、長新太さんとの興味深い思い出話が載っていました。
「長新太さんからもらった宿題」から、いくつもの学びを得た内田さんが長さんにお礼をすると、またまた長さんからお返しが来てしまう。う〜ん・・・困った、困った、という下りです。



「困りました。ほんとうに感謝のこころでいっぱいだからお礼を贈らせていただくのに、いつもお礼が返ってきました。(・・・これじゃ、感謝にならないよ)」(中略)ほとほと困った私は長さんへ手紙を書きました。
もう贈り物はやめます。そのかわり私がもし売れるようになったら、長さんにしていただいたように若い人にご馳走します。それから無名の私を引き立ててくださったように、私にも機会があれば若い人たちにそうしたいと思います。 
正確には覚えていませんが、ほぼこんなことを書きました。長さんからのお返事には「それがいいねえ」とありました。いまは、それは順に渡されていくバトンではないかと思っています。
(P111「若い人たち」より)



これを読んだとき、わたしは僭越ながら、我が意を得たりと膝を打ちました。
たとえば、アナウンサーになりたい、作家になりたい、アニメーターになりたい、カフェを経営してみたい、コピーライターになりたい、フライトアテンダントになりたい、学芸員になりたい、あるいは農業をやってみたい(最近多いのです)・・・わたしの知り合いでその道の先達がいるなら、先方にお願いして若い人たちと会ってもらう。そういう「お節介」をしたい。それで若い人たちのモチベーションがあがるならそれでいいんじゃないかと思うのです(こう言うと、チャンスは自分自身で獲得するものだ、と目くじらを立てる人もいるかもしれません)。
後輩諸君、気を遣わないでください。そうです、同じことをみなさんの後輩にもしてあげてください。



内田さんについては、しばらくしたらまたこの場に書きます。書かずにはいられないのです。みなさん、内田麟太郎さんの本をもっと読みましょう!!


ここも読んでください。
http://www.hirano-masahiko.com/tanbou/1366.html


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

densya3

densya1


「RESORT HYBRID」  
 わたしにはまったくわかりませんが、ホームは大砲のようなカメラを提げた、物凄い数の鉄ちゃんたちであふれかえっていました。

teduka1


えっ、て、手塚治虫先生・・・手塚先生は、「テヅカ」であって・・・
でもこれはいたずら書きではなく、駅の落とし物係の方が書いたものだとおもいます。


この場にアップした内容は、その後、数日間は激しくペンを入れる場合があります。

バックナンバーはここ↓から。「表示件数」を100件に選択すると見やすくなります。

現在地:トップページ脳内探訪(ダイアリー)

サイトマップ