平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

日掛け  2010/05/22

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少なくとも静岡市内のわたしが住んでいる町内会には、昭和四十年代半ばまでは「日掛け」というシステムがあった。
村の住人たちは持ち回りで各戸をまわり、毎日30円とか50円を集金して回った。写真は当時使った日掛け箱だ(わたしの町内会で使ったものではありません)。
箱には、各家の名前ごとにコインの投入口があり、そこへお金を入れてもらう仕組みである。箱の中が仕切られていたものもあれば、コインの投入口は各戸になっているが、中は一つになっているものもあったように記憶している。
たまったお金は、町内旅行の費用に使われたり、祭の資金となった。
その後、日掛けは月掛けとなり、最近では年掛けとなって、このような重厚な木製の箱も廃止された。今ではお菓子の空箱が利用されている。



(写真)日掛け箱の側面には、焼津信用金庫藤枝上支店 とある。集金されたお金は、そのまま信用金庫へと渡されたのだろう。

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