平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

ご用意できました、Y.Sさん   2010/05/05

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先日、草の実さんちで、公共図書館員&元図書館員が集まり、タケノコ(ご飯)まつりが開催された。部外者ながらわたくしも参加させて頂く。草の実さん、ご馳走様でした。
参加者は、みなさん、とても魅力的な方たちばかり。時計回りの自己紹介は、一人あたりはひじょうに短かったが、その魅力が存分に伝わってきた(お一人、お一人ともっと話してみたかった)。
参加者のお一人で、1989年からは「静岡自然を学ぶ会」主宰の池上理恵さんの即興朗読会もあり。池上さんが読んでくださったのは、この本。
http://www.hirano-masahiko.com/tanbou/582.html

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池上さんのパートナーは宮澤賢治の研究でつとに知られた池上雄三さん(代表作は『宮澤賢治 心象スケッチを読む』雄山閣 残念ながら雄三さんは既にお亡くなりになっている)。その研究活動のバトンを受け取った理恵さんの活動報告もうかがう。

ところで、この席で「せどり」のご注文を受けたY.Sさん、さっそくご用意ができました  ☆-(-_^)

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そうです、こういうことですね
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0536.html

◆ 歌舞伎狂言作者 宇野信夫の『味のある言葉』(講談社 1982年)を読んでいたら、言葉遣いの間違いを嘆く下りにぶつかった(P72、73)。
劇場の関係者でさえ「幕あい」を「幕ま」と読んだり、職人にふんした役者が「遊ぶ(あすぶ)」と言うところを「あそぶ」と言ったり、江戸の女房が「ド助平」と言ってみたり(「ド」は上方言葉)、一流のタレントが「長押」を「ながおし」と読んだり、と宇野は見開き二ページで怒ったり、嘆いた入り、呆れたりしている。
ところで、この本の奇数ページ左上を見ると、この章のタイトルがずっとページをまたいで連続してある(写真参照 ↓ この例では「みじかい言葉」がそれにあたる)。

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ところが、宇野が言葉の間違いを指摘している73ページの「み」の文字だけが「転んでいる」のだ(写真をもう一度よ〜く見てください ↑ )。他の数十ページはすべて正体(まとも)である。きっと、これは出版社ぐるみの仕掛に違いない。気づいた人だけがトクをした気持ちになれる仕掛けである。う〜ん、細かい(笑)
宇野は1991年に亡くなっているので、もちろんこの原稿(1982年)には必ず目を通しているはずである。

◆ 本で、指を切る。いたたたたっ。しみる〜。 
電子レンジから出した料理のラップを外すとき、その蒸気で火傷。あちちちちちちっ〜。指がヒリヒリと痛む。


この場にアップした内容は、その後、数日間は激しくペンを入れる場合があります。

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