平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

調子を整えるために秋野不矩美術館へ  2010/05/03

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今年は五月に入ってもまだ薄ら寒い。平均気温が17度になり、虫が活発に動き出すタイミングをみて受粉のために花を咲かすのがカタクリだが、わたしはどうも25度平均にならないと調子が出ない。

さて、どうにも仕事がはかどらないので、少しだけエスケープ。
作家の古井由吉や桐野夏生は、調子が出ないと漱石を再読してリズムを整えるらしいが、わたしは秋野不矩の「色」で、調子を整える。


駐車場に自動車を止めて、不思議な建築を仰ぎ見ながら(うっ、頸が痛い!)歩を進める。
浜松市天竜区二俣町二俣にある秋野不矩美術館。
秋野不矩をご存じない方は
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/lifeindex/enjoy/culture_art/akinofuku/artist.htm

彼女の作品をご存じない方も福音館書店の『いっすんぼうし』の絵を描かれた方といったら、ピンと来るかもしれない(同じく福音館書店の『うらしまたろう』も秋野不矩の仕事)。

この美術館、わざと山の斜面を使い、長くアプローチを歩かせてから入り口に導くという仕掛け。
地下に埋めればすんでしまう電柱も敢えて地上に出し、アクセントにするという凝りよう。アプローチのガードレールも手間をかけた木製づくり。

秋野不矩美術館の建築は藤森照信さん。掛川市にある「ねむの木こども美術館」の設計者でもある(2008年9月に書いた脳内探訪 ↓ )。
http://www.hirano-masahiko.com/tanbou/614.html

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写真下の方に写っているトカゲは建物のベランダにいる( ↑ )。下界を行くのは来館者たち。落差数十メートル。当然のことだが、この人達は、このトカゲの存在を知らない。実は、この問いの立て方には哲学的問題が含まれているが、それはいずれまた。

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そんなに見つめられても・・・(笑)  オスだね(汗)

あ、自動車の中から飼い主のおじさんまでこちらを見ている〜(汗)

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行きはスイスイ。帰りは渋滞。GWの影響ですね。気分転換にはなりましたが、行って、観て、帰ってきたという慌ただしいスケジュールで、少しお疲れモード。


この場にアップした内容は、その後、数日間は激しくペンを入れる場合があります。

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