平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

静寂に耐えられなくなった日本人   2010/05/02

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わりと有名な山間地にある某おそば屋さん。
店内では、ものすごい音量でB.G.M.がかかっていました。きっとそれがもてなしだと思ってくださっているのでしょうが、中心市街地からわざわざ田舎まで足をのばして一杯のおそばを頂きに来る方々は、もっと自然の音に耳を傾けたいのではないでしょうか。
駅でも乗り物の中でもお店でも、あちらこちらでB.G.M.やアナウンスばかり。いつからか日本人は、音に鈍感になってしまいました。特に公の場ではそれが顕著で、わずか30秒の沈黙や静寂にも耐えられなくなっています。
話は少し飛躍しますが、この現象は「間」の文化の喪失にもつながると思うのです。それって「間」が持たない、っていうか、間が恐いって脅迫観念なんですよ。

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鯉が大空で風を切りながら泳ぐ音は爽快です。




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