平野雅彦が提唱する情報意匠論| 脳内探訪(ダイアリー)

平野雅彦 脳内探訪

残り ふたつ  2010/03/25

shiki

わたしが時折取り出す『子規句集』は、改めて奥付を眺めてみたら大正四年の刷りであった。自宅の書棚にずっとあったものだから、たぶん祖父のものだろう。



◆講座が二つ終わった。あとは,明日、明後日の二つ。もう一息。





◆読書メモ
小林秀雄『美を求める心』より
一輪の花の美しさをよくよく感ずるという事は難しい事だ。仮にそれは易しい事だとしても、人間の美しさ、立派さを感ずる事は、易しい事ではありますまい。又、知識がどんなにあっても、優しい感情を持っていない人は、立派な人間だとは言われまい。そして、優しい感情を持つ人は、物事をよく感ずる心持っている人ではありませんか。神経質で、物事をすぐ感じても、いらいらしている人がある。そんな人は、優しい心を持っていない場合が多いものです。そんな人は、美しい物の姿を正しく感ずる心を持った人ではない。だからびくびくしているだけなのです。ですから、感ずるということも学ばなければならいものなのです。そして、立派な芸術というものは、正しく、豊かに感ずる事を、人々に何時も教えているものなのです。


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