吉本リューメーの思想は賞味期限が切れている? 2010/02/18

雑誌ブルータスが吉本隆明の特集を組んでいたせいか、あちこちのブログで吉本についての書き込みを見かける。
そこに共通しているのは「吉本の思想はとっくに賞味期限が切れている」という発言だ。
こう発言する人が果たしてどれだけ吉本を読んでいるのだろう。まさか、ブルータス1冊を斜め読みして無責任にこんな言い方をしているとは思いたくない。
わたしは、柄谷(行人)が古くなったとか、加藤(周一)が機能しない社会だとか、磯崎(新)は口先だけだとか、鈴木(忠志)は開いていないとか、そういう「常套句」を無自覚で使う態度に嫌悪を覚える。
彼らの、膨大に「自分の言葉で考える態度」を正面から受け止めたら、たかだか素人ごときが無責任に、一言で切って捨てる仕方が許されるはずもない。
きっとそんな中途半端な態度で本人の前に立ったら、一言も発せられなくなるだろう。かれらは「巨大」である。
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